2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
公衆衛生に関するレクチャーを受けました。それで新たに学んだこと、よくわからなくて後で調べたことなどをメモ的に書いていきます。 サンプルサイズの計算 これは2群で比較する際のサンプルサイズの計算式です。 ※サンプルサイズの計算は推測に過ぎないこと…
公衆衛生に関するレクチャーを受けました。それで新たに学んだこと、よくわからなくて後で調べたことなどをメモ的に書いていきます。 罹患率=Incidenceは1を超えることもある Prevalence=有病率はある1点のおいて疾患を有している人の割合。 これに対してInc…
COVID-19に関するレクチャーを聞いたのでそのまとめ。 【臨床像】 【治療】 【感染対策】 ・SARS-CoV-2・日本では10/29時点で致命率1.8% 【臨床像】 ・潜伏期間5.2日;受診まで4-5日:入院まで9-10日・発熱、咳嗽、倦怠感、食思不振が頻度の高い症状上位4位…
久しぶりに臨床の話題です。 糖尿病患者は肺機能が落ちるのか? なぜ取り上げたかというと、院内の肺炎患者のレビューをする機会があり、その過程で糖尿病を有する患者では肺炎が重症化しやすいのかもと思い、疑問に持って調べてみました。 コントロールされ…
移植実験に使われる用語(自分が実験を始めたときによくわからなかった用語)の解説をしてみました。 造血幹細胞 KSL細胞 Serial transplantation 競合移植 造血幹細胞 自己複製能と多分化能を有している。生涯にわたり全ての血球を産生できる。放射線照射によ…
文献紹介です。前回Abstractのみ紹介した文献です。 Ivanovs A, et al. Vast Self-Renewal Potential of Human AGM Region HSCs Dramatically Declines in the Umbilical Cord Blood. Stem Cell Reports. 2020 Oct 13;15(4):811-816. Introduction 過去の実…
文献紹介です。今回はAbstractのみ、次回本文を紹介したいと思います。 Ivanovs A, et al. Vast Self-Renewal Potential of Human AGM Region HSCs Dramatically Declines in the Umbilical Cord Blood. Stem Cell Reports. 2020 Oct 13;15(4):811-816. 造血…
ケラチンに関する文献紹介です。 ケラチンに関する概要は昨日の記事↓ teicoplanin.hatenablog.com Lim HYG, et al. Keratins are asymmetrically inherited fate determinants in the mammalian embryo. Nature. 2020 Sep;585(7825):404-409. 一般的に、発生…
ケラチンに関する論文を読みましたので、ケラチンについて調べました。 細胞骨格 細胞の形状を保つ役割があり、以下の3種類がある。 アクチンフィラメント 中間径フィラメント →この主成分がケラチン 微小管 青:中間径フィラメント 緑:微小管 赤:アクチン…
文献紹介。今回はAbstractのみです。 Rodríguez A, et al. MYC Promotes Bone Marrow Stem Cell Dysfunction in Fanconi Anemia. Cell Stem Cell. 2020 Sep 24:S1934-5909(20)30450-1. ファンコニ貧血における患者の骨髄機能不全は造血前駆細胞の機能不全に…
ES/iPS細胞からの無血清単層造血血球分化システム文献紹介です。少し前のものですが、日本発の論文であることもあり読んでみました。 Niwa A, et al. A novel serum-free monolayer culture for orderly hematopoietic differentiation of human pluripotent…
本日も文献紹介です。 Lapillonne H, et al. Red blood cell generation from human induced pluripotent stem cells: perspectives for transfusion medicine. Haematologica. 2010 Oct;95(10):1651-9. Introduction~iPS細胞から赤血球を作れないか?~ 現…
文献紹介です。抄読会で取り上げられた内容のメモです。 Krohn-Grimberghe M, et al. Nanoparticle-encapsulated siRNAs for gene silencing in the haematopoietic stem-cell niche. Nat Biomed Eng. 2020 Oct 5. <予備知識> 骨髄内皮細胞へsiRNAを運搬する…
勉強したことのメモです。 RNA干渉(RNA interference=RNAi) RNA干渉と核酸医薬 ナノ粒子を用いたsiRNA運搬 RNA干渉(RNA interference=RNAi) 2本鎖RNAと相補的な配列を持つmRNAが分解される現象。これを利用することによって、特定の遺伝子発現をノックアウト…
免疫チェックポイント阻害薬に関しての解説図です。 参考サイト: https://oncolo.jp/dictionary/immunecheckpintinhibitor 【UPDATE】免疫チェックポイント阻害薬、抗PD-1/PD-L1/CTLA-4抗体 国内開発状況まとめ | AnswersNews
セミナー要約です。 1.がん統計 2.遺伝性腫瘍 3.プレシジョンメディシン・がんゲノム 1.がん統計 ・2014→2019にかけて大腸がんは増加傾向。・男性では25%、女性では15%が生涯がんで亡くなる。・大腸がんは40歳以上で増え始め、50歳以上で加速度的に増え…
ショウジョウバエの造血の基本については以下の通り。 Drosophila(ショウジョウバエ)における造血と寄生蜂侵入時の反応 - こりんの基礎医学研究日記 【文献紹介】ショウジョウバエにおける造血幹細胞 - こりんの基礎医学研究日記 抄読会で発表したことのメモ…
本日も文献紹介です。 Wang C, et al. Inducing and exploiting vulnerabilities for the treatment of liver cancer. Nature. 2019 Oct;574(7777):268-272. Abstract 肝臓がんの治療は効果的な薬剤がなく未だ困難である。 しかし老化細胞治療、中でも特に前…
本日も文献紹介です。 A novel approach to genetic engineering of T-cell subsets by hematopoietic stem cell infection with a bicistronic lentivirusN. V. Bogert, J. Furkel, S. Din, I. Braren, V. Eckstein, J. A. Müller, L. Uhlmann, H. A. Katus…
抄読会で発表したことのメモです。 寄生蜂の侵入<ショウジョウバエの免疫応答と血球> さなぎになって以降の造血 抄読会中の質問…あまり答えられなかったものを後で調べてみて 以前のショウジョウバエの造血に関する記事はこちら↓ 【文献紹介】ショウジョウ…
セミナーのメモです。 論文を書くときに英語は、 できるだけ分かりやすく、平易な英語で。Fool proof English!! 一文は20語以内が理想的。 関係代名詞、受動態、分子構文を安易に使わない。 いずれも主語が不明確になってしまう。 Native check必須! 確から…
Introduction これまでの常識: 「造血幹細胞=HSC」という1つの祖先から(中間血球を経て)様々な血球に分化する。 ※中間血球:「骨髄球系血球にのみ分化できる」「リンパ球系血球にのみ分化できる」など系統が限定された多分化能と自己複製能を有する血球。 …