2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
造血幹細胞HSC関連の論文の紹介。 Ryan, M., Nattamai, K., Xing, E. et al. Pharmacological inhibition of EGFR signaling enhances G-CSF–induced hematopoietic stem cell mobilization. Nat Med 16, 1141–1146 (2010). https://doi.org/10.1038/nm.2217…
南江堂から送られてくるメールマガジンに掲載されていたCOVID-19関連記事のなかで目に付いたものをpick upしていきます。 COVID-19流行で子供の幸福度の減少を保護者らが感じている 重症COVID-19治療にはデキサメタゾンよりメチルプレドニゾロン? COVID-19…
新しく創刊された雑誌であるNature agingに掲載されている記事を軽く読んでみました。 Article Published: 11 February 2021 A neuronal blood marker is associated with mortality in old age Stephan A. et al Nature Aging volume 1, pages218–225 (2021…
Cell reports誌に掲載されている造血幹細胞関連の文献で引用数が多いものをPic upしてみます。簡単に、、 まずこの文献に出てくるプロテオームとは、、、 プロテオーム (Proteome) とは、ある生物学的な系において存在しているタンパク質の総体である。生物…
本日も文献紹介ですが、軽めに行きます。 RESEARCH ARTICLEHEALTH AND MEDICINE Myeloid-derived growth factor inhibits inflammation and alleviates endothelial injury and atherosclerosis in mice View ORCID ProfileBiying Meng1,2, Yixiang Li3, Yan…
本日も文献紹介ですが軽めに行きます。 RESEARCH ARTICLEIMMUNOLOGY Eosinophilic inflammation promotes CCL6-dependent metastatic tumor growth View ORCID ProfileFei Li1,†, View ORCID ProfileXufei Du1,†, View ORCID ProfileFen Lan1,†, View ORCID …
今回は簡単な紹介です。例によって背景説明などの前置きが長くなります。 Lv K, et al. HectD1 controls hematopoietic stem cell regeneration by coordinating ribosome assembly and protein synthesis. Cell Stem Cell. 2021 Mar 4:S1934-5909(21)00058-…
先天性疾患に対する遺伝子治療に関してはこれまでも何度か紹介してきました。今回はそれを利用した臨床試験がNEJMで紹介されていたので取り上げてみます。 取り扱う疾患はアデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症による重症複合免疫不全症(ADA-SCID)です。 ADAと…
ノーベル賞を受賞した遺伝子編集技術CRISPR/Cas9と異なるアプローチで遺伝子発現を調節するCRISPR offシステムについて、抄読会で扱いましたので紹介します。タイトルは「CRISPR offシステム」としていますが、自分の勉強のため、背景などの説明が主になりま…
CRISPR関連の文献を紹介してみます。先天性好中球減少症を遺伝子編集にて治療するというものです。 CLINICAL AND TRANSLATIONAL REPORT| VOLUME 28, ISSUE 5, P833-845.E5, MAY 06, 2021 Dissecting ELANE neutropenia pathogenicity by human HSC gene edit…
Stem Cell Report誌のMost readです。 文献紹介に入る前に背景の解説です。 造血幹細胞HSCの「冬眠=hibernation」という言葉が最初に使われたのは私の知る限りYamazaki et al.の2006年の論文↓ Yamazaki S, et al. Cytokine signals modulated via lipid raf…
今日は臨床系の文献紹介です。簡単にいきます。 Endovascular Therapy for Stroke Due to Basilar-Artery Occlusion May 20, 2021N Engl J Med 2021; 384:1910-1920DOI: 10.1056/NEJMoa2030297 なぜこの文献が目に留まったかについて、脳卒中に対する血管内…
講義で聞いたことのメモです。若干言葉の羅列だけになってしまっていますが… 分散分析 分散分析は、層別解析や回帰モデルを目的として、連続量を評価するときに主に用いられる。 まず、基本用語を確認。その後、前半は実験・研究計画全般に関すること。分散…
講義で習ったことのメモ。 医師はがんスクリーニングに関する統計を正しく理解しているか? ~PETによるがんスクリーニングは生存期間を延長させるか?~ Q. がん患者を集めた後ろ向きコホート研究でスクリーニングとしてPETを実施した群と実施しなかった群…
講義で習ったことのメモ。 Clinical Effectiveness Research 比較効果研究 米国国立アカデミー医学研究所(Institute of Medicine;IOM)は、CERを以下のように定義している。 CER とは,疾病の状態を予防,診断,治療,監視する,あるいは医療の提供を改善…
セミナーのメモ。 菌種特異的な増殖抑制薬の開発に関してです。 世界的に薬剤耐性菌の広がりが問題となっている。 既存の抗生剤は最近の生存に必須の生合成経路を標的としている。 濃度依存性の作用を示す。↓ 菌種特異的なものではない。 低濃度の使用が耐性…
興味を持ったので少し調べてみました。 以前の記事でも示した通り、幹細胞にはいくつかの種類がある。 胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞が主なもの。 出典:藤田保健衛生大学医学部応用細胞再生医学講座ホームページ 造血幹細胞も神経幹細胞も成体幹…
大学院講義で学んだことのメモ。 医学研究デザインで大事なことは 1.ばらつきを小さくする!=Precisionをあげる …サンプルサイズ増やす、測定精度を上げる。 2.バイアスを小さくする!=Accuracyをあげる …サンプルサイズ増してもダメ。デザインの工夫が必…
文献紹介です。 Brenet F, Kermani P, Spektor R, Rafii S, Scandura JM. TGFβ restores hematopoietic homeostasis after myelosuppressive chemotherapy. J Exp Med. 2013 Mar 11;210(3):623-39. 生涯にわたって血球細胞を産生する造血幹細胞(HSC)のほとん…
調べる機会があったのでそのメモです。 Igf2bp2遺伝子とは RNA結合たんぱく質を産生する遺伝子。ほかの遺伝子の翻訳を調節する。 癌胎児遺伝子(oncofetal gene)の1つで、骨髄増殖性疾患などにも頻繁にその変異がみられるHigh Mobility Group AT-hook 2(HMGA…
Stem cell reportsのMost readを軽く紹介してみます。 Chen SW, Hung YS, Fuh JL, Chen NJ, Chu YS, Chen SC, Fann MJ, Wong YH. Efficient conversion of human induced pluripotent stem cells into microglia by defined transcription factors. Stem Cel…