こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

【Western Blottingの注意点&Tips】第4回「Blockingと抗体反応」

先日Western Blottingのプロトコールに関する記事を書きました。

 

teicoplanin.hatenablog.com

 

プロトコールの工程1つ1つに関して解説や注意点などを述べていきたいと思います。

 

…で、前回Blottingまで解説を行って、今回はBlockingからなんですが、これは実はすでにいくつか記事を書いています。

 

この点はなかなか大変で、苦労したので記事もいくつかある訳です。

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき① - こりんの基礎医学研究日記

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき② - こりんの基礎医学研究日記

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:1次抗体と2次抗体を変えてみる。 - こりんの基礎医学研究日記

ウェスタンブロッティング:新しい抗体 - こりんの基礎医学研究日記

 

上記の内容と重なる部分もありますが、ポイントだけ以下にまとめてみます。

 

1.Blockingについて

役割:1次抗体の非特異的結合を減少させ、バックグラウンドシグナルを低減させる。

私が利用したのは以下の2種類

・Block ace (BSA)

・Skim Milk (10%)

室温60分がよくオススメされている時間。上記いずれもかなり優秀な印象。

最終的にはSkim Milkで実験はうまくいきました。

詳しくは以下のページで。

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき② - こりんの基礎医学研究日記

 

2. 抗体反応について

・抗体は同じ会社の製品でも品質に差があり、よくできているものが来ない可能性もあるので注意。

・抗体希釈液は適切なものを選ぶべき!

・バンドが薄い、濃いで反応時間を伸ばす、短縮するなどの工夫を。

詳しくは以下のページで。

 

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき① - こりんの基礎医学研究日記

 

今回は短いですが以上です。