こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

ウェスタンブロッティング:新しい抗体

本日も再びウェスタンブロッティングです。

 

これまでのウェスタン関連記事はこちら↓

 

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき① - こりんの基礎医学研究日記

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき② - こりんの基礎医学研究日記

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:1次抗体と2次抗体を変えてみる。 - こりんの基礎医学研究日記

 

ウェスタンブロッティングにおいて、1次抗体と2次抗体の選択が重要である点は何度か言及してきました。

 

先日、新しい1次抗体と2次抗体を購入してみたところ、バンドがかなりきれいに出たということを記事に書きましたが、アルブミンが残っていたせいか、目的のバンドの下にもバンド(のようなもの)が出てしまっていたため、今度はサンプル調整の際、細胞調整の前にPBSでの洗いを念入りに(3回ほど)おこなって、もう一度ウェスタンブロットをしてみました。

 

するとやはり、バンドがさらにきれいになりました!!

これまでのウェスタンブロットと比較してみます。

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左:以前の1次抗体・2次抗体で最もうまくいっていたとき

中:新しい1次抗体・2次抗体(前回)

右:新しい1次抗体・2次抗体(今回)

 

かなりバンドがきれいに出ました。最初に行ったウェスタンブロッティング(↓)と比較すると全然違います。

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抗体の選択ミスでⅠ-2か月無駄にすることもあるので慎重にすべきかと思います。