こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:1次抗体と2次抗体を変えてみる。

すっかりブログの更新間隔が空いてしまいました。

先週は実験が忙しく、投稿できませんでしたが、今後は自分の勉強のためにも投稿を増やしたいと思います。

 

さて、大学院入学後半年ほど臨床をやって10月から基礎を始めたため、今日でちょうど基礎研究を始めて1年となりました。1年間での成長の程度はいかほどか…あまり成長している実感がわきませんが、少しずつ頑張っていきたいと思います。

 

実験のスキルアップももちろんですが、論文を書く(臨床含む)、読むといったこともより注力していきたいと思います。

 

さて本日もウェスタンブロッティングについてです。

 

ウェスタンブロッティングについては、非特異バンドが多い時のトラブルシューティングについていくつか記事を書きました。

 

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき① - こりんの基礎医学研究日記

ウェスタンブロッティングのトラブルシューティング:非特異バンドが多すぎるとき② - こりんの基礎医学研究日記

 

いろいろと工夫してみるもなかなか非特異バンドが減らず、困っていたのですが、思い切って別メーカーの1次抗体とそれに対応する2次抗体を購入してみました。

 

すると、、、

 

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右2列のバンドを見ていただければと思います。以前に比べるとかなりきれいになりました!!

 

以前はかんな感じでした…↓

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だいぶ違いますね!!

 

いちばんきれいに場バンドが出た時でさえもこんな感じです…↓

以前投稿したものです(オレンジ枠内です)

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臨床をやっていると、市販されている製品が使えないといったことはあまり想像できませんが、基礎分野においてはあまり珍しくないようです。

 

注意したいところですが、なかなか経験がものをいうところもあり難しそうです…。

 

1つヒントになるとすればデータシートが付属しているものはあたりが多いようです。

 

工夫を繰り返してもウェスタンブロッティングがうまくいかない場合は、(高額ですが)抗体を買い替えてみるのも1つの方法かと思います。