こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

【実験プロトコール】ウイルスタイターチェック

クリスマスも終わり、年末です。研究室もそろそろ終わりです。

 

さて、以前にレンチウイルスベクターの作製方法に関する記事を書きましたが、今回はウイルスタイターチェックについてです。

teicoplanin.hatenablog.com

 

これもいろいろな方法がるようなんですが、最初にラボの先輩に教えてもらった方法でFACS(フローサイトメトリー)を使った方法を紹介します。

 

※ウイルスに蛍光色素が含まれていないとこの方法はできません。

 

この目的は、自分の頭の整理・知識の確認の他に、いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」的な、文献や教科書に載っていないけど知ってるとちょっと役立つようなことを記録しておくことです。

 

正確性には注意を払っておりますが、利用の際はご注意ください。

 

  1. 12wellプレートを用意(このうちの8wellを使用する)。293T細胞(HeLa, 208F, NIH3T3細胞でも可)を1x10^5/wellとなるように撒き、37℃ 24時間インキュベートする。

  2. 翌日ウイルス含有液を以下のように濃度を変えて撒く。
    →37℃ 48-72時間インキュベートする。

    f:id:teicoplanin:20191226131416j:plain

  3. 各ウェルをPBS1mlでwashi →トリプシンEDTA 0.025%200μlを加え37℃ 10分間インキュベーション

  4. D-MEM 1mlを各ウェルに入れ懸濁→うち800μlをフィルターを通してFACSチューブへ。

  5. FACS解析…蛍光陽性の細胞率を計測する。

    計算式は以下の通り

    f:id:teicoplanin:20191226133517j:plain

 

今回は以上です。