勉強したことのメモ。Natureダイジェストで目に付いた記事を紹介。
腫瘍細胞を休眠へといざなうナチュラルキラー細胞
腫瘍細胞を休眠へといざなうナチュラルキラー細胞 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
ナチュラルキラー細胞は、原発巣から他の場所に広がる転移がん細胞を休眠状態に誘導できることが分かった。この知見は、こうした抗腫瘍機能を妨げる経路の発見と共に、新しい治療法の開発を促す可能性がある。
記事の内容の前にナチュラルキラー細胞(NK細胞)に関して少々触れる。
まず免疫系は以下のように分類される。
※ピンクはその免疫が障害されたことによって感染しやすくなる菌、ウイルスなどを示す。
1.自然免疫:好中球、マクロファージ、樹状細胞
緑膿菌、多剤耐性菌(MRSA、ESBL酸性菌)、HSV/VZV
2.獲得免疫
①液性免疫:B細胞、抗体
細菌(肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、クレブシエラ)、真菌
※莢膜を持つ微生物に感染しやすくなる
②細胞性免疫:T細胞
細胞内寄生菌(黄ブ菌、レジオネラ、リステリアetc)、抗酸菌、
全てのウイルス、真菌、寄生虫
免疫の仕組みは以前にブログでも紹介した「目からウロコ!4つのカテゴリーで考えるがんと感染症」の4つのカテゴリーが分かりやすい。
以下の図では上記に加えて「皮膚=バリア」も免疫の1つとして入れている。
NK細胞は細胞性免疫と自然免疫に関与する。
以下の図が分かりやすい。
出典:
https://www.jmedj.co.jp/files/item/books%20PDF/978-4-7849-3069-2.pdf
例えばB細胞は抗体を介さなければ最近などの外敵を攻撃することができず、T細胞は抗原提示などの指令を受けなければ細胞を攻撃することができない。
しかしNK細胞はどこから指令を受けることもなく異物細胞を攻撃できる。
今回はここまで。
参考: