読んだ文献の紹介と勉強したことのメモ。
Kent DG, Copley MR, Benz C, Wöhrer S, Dykstra BJ, Ma E, Cheyne J, Zhao Y, Bowie MB, Zhao Y, Gasparetto M, Delaney A, Smith C, Marra M, Eaves CJ.
Prospective isolation and molecular characterization of hematopoietic stem cells with durable self-renewal potential.
Blood. 2009 Jun 18;113(25):6342-50.
幹細胞は多分化能と自己複製能にて定義されるが、自己複製能が何によって維持されれかが(この論文が発表された時点では)明らかでなかったため、自己複製能を長期に維持することも難しかった。筆者らは、CD150(+) subset of the EPCR(+)CD48(-)CD45(+)分画に、長期に造血再構築能を有する細胞が豊富に含まれていることを提示する。逆に150(-)分画に含まれる細胞は自己複製能が限定されていることを突き止めた。トランスクリプトーム解析によって、VWF, Rhob, Pld3の3つの遺伝子が、長期に自己複製能を有したまま造血再構築するのに必要であることが分かった。