勉強したことのメモ。
Ostrander EL, Kramer AC, Mallaney C, Celik H, Koh WK, Fairchild J, Haussler E, Zhang CRC, Challen GA.
Divergent Effects of Dnmt3a and Tet2 Mutations on Hematopoietic Progenitor Cell Fitness.
Stem Cell Reports. 2020 Apr 14;14(4):551-560.
- DNAメチル化を制御するDNMT3AとTET2の変異は造血系疾患において多く見られる。
- この2つは拮抗的な作用を持っているにもかかわらず、それぞれを欠損させたマウスモデルは、HSC適合性アップに関して似たような表現型を呈する。
- 今回の文献で造血前駆細胞機能と疾患発症に関するこれらの変異の影響を直接比較した。
- Dnmt3a欠損HSCはIn vivoで無限の自己複製能を発揮するのに対し、Tet2欠損HSCは自己複製能が初期に増加するにも関わらず連続移植を行うとWTと同じ程度の速度で枯渇してしまう。
- また、Tet2欠損HSCの方がDnmt3a欠損HSCよりもFlt2ITD欠損を追加したときの感作がより敏感になる。
- Tet2変異は、HSCに対して長期的影響はあまりないが、前駆細胞が骨髄系細胞に分化しやすくなる効果がある。