こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

DNAメチル化とエピジェネティクス

勉強したこともメモ。

  • CpGによるシトシンメチル化は、哺乳類DNAの主要なエピジェネティックな就職の1つである。
    ※DNAメチル化のほとんどはシトシン(C)で生じ、遺伝子発現を抑制する。
    CGという配列が集中して存在する領域(CpGアイランド)の70%−80%程度のシトシンがメチル化されている。がんはがん抑制遺伝子の発現がCpGアイランドのメチル化によって抑制されてしまうことによって発生するとされている。
  • 細胞運命の決定は、通常エピジェネティックな修飾と遺伝子発現を調節する転写因子によって開始される。
  • 近年の研究では、DNAメチル化がDNAに結合する転写因子を調節できることが報告されている。

Sardina JL, Collombet S, Tian TV, et al. Transcription Factors Drive Tet2-Mediated Enhancer Demethylation to Reprogram Cell Fate. Cell Stem Cell. 2018 Nov 1;23(5):727-741.e9.