最近出たCOVID-19関連の論文2本、概要のみご紹介です。
Purkayastha A, et al.
Direct exposure to SARS-CoV-2 and cigarette smoke increases infection severity and alters the stem cell-derived airway repair response.
bioRxiv [Preprint]. 2020 Jul 29:2020.07.28.226092.
- 非喫煙者気道基底幹細胞(ABSCs)を培養し、タバコ煙に暴露させたのちSARS-CoV-2に感染させた。
- ABSCsの増殖がヘリ感染細胞が増加。
- 喫煙によって内因性免疫応答が減少し、SARS-CoV-2感染が悪化する可能性がある。
Samuel RM, et al.
Androgen Signaling Regulates SARS-CoV-2 Receptor Levels and Is Associated with Severe COVID-19 Symptoms in Men.
Cell Stem Cell. 2020 Dec 3;27(6):876-889.e12
- SARS-CoV-2感染は、細胞膜表面のアンギオテンシン変換酵素2へのウイルス結合によって起こる。
- アンドロゲンシグナル伝達がアンギオテンシン変換酵素レベルを調整していることがわかり、抗アンドロゲン薬によって、ウイルス感染を防ぐことができる可能性があることがわかった。
- 前立腺疾患を有する患者はアンドロゲン濃度が上昇しSARS-CoV-2感染が悪化する可能性がある。
