こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

オートクレーブの使い方

これは実験プロトコールなどと同じ分類になるのは不明ですが、今回はオートクレーブのやり方概要についてです。

 

当ラボで使っているのは以下のものです。

 

f:id:teicoplanin:20200518141039j:image

 

  1. まず電源を入れ、底面にあるすのこのような部分が浸るくらいの水を入れる。
  2. 排液タンク内の液量が適切であることを確認する。(排液タンク内の水の量は多すぎても少なすぎてもダメです。最低量・最大量ラインが引いてあるので、その範囲内に収まるようにする。)
  3. 滅菌したいものを入れる。耐熱容器ならば何でも可。ビンなど蓋つきのものは完全に閉めた状態でなく少し蓋を緩めた状態にしておく。蓋にアルミホイルをかぶせておくと、滅菌後にも蓋を直接触らなくてよくなる。
    ※耐圧容器を用いれば、蓋を完全に閉めた状態でもオートクレーブできるようですが私はやったことはありません。
  4. オートクレーブ機器の蓋を占める。これも完全に閉めず、完全に閉めた状態から少し(90度くらい)蓋を緩めておきます。
  5. 滅菌条件を設定。121℃ 15-20分でいつもやります。廃棄物オートクレーブの際には30分間にしますが、この違いにどのくらいの意味があるのか私には分かりませんが慣習的にそうしています。
  6. 排気バルブが「close」になっていることを確認。排気バルブは上の写真ではオートクレーブの蓋の下に隠れて見えませんが、機器を上から見たときに右下あたりにあります。もう一度排液タンク内の液量が適正であること、オートクレーブの蓋が少し緩んだ状態でしまっていることを確認したら、スタートボタンを押します。

滅菌時間が15-20分でも最高温度まで上がる時間や冷えるまでの時間を合わせるとだいたい1時間くらいかかります。

 

上で書くのを忘れましたが、オートクレーブの際には滅菌シールを貼り、オートクレーブ済みかどうか確認できるようにします。

(滅菌シールを貼ると、オートクレーブが済んだ後に黒い斜線がシールに入ります。)