こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

プライマーの作り方

少しブログ更新がとどこってしまいました。いくつか溜まっていた記事を投稿していきます。

 

今回はPCRに欠かせないプライマーの作り方です。

 

「プライマーの作り方」で検索すると非常にたくさんの方法がヒットします。

この記事では、ラボの先輩に教わったこと、注意していることを中心にお話していきます。

 

Snap Geneというソフトをいつも利用しています。

注意点は以下の通りです。

  • 20bp前後で作成(18-30bp程度が目安)
  • Tm(融解温度)がフォワードプライマーとリバースプライマーでだいたい同じになるようにする。
  • GC率が40-60%程度になるようにする。
    →ATが2つの水素結合でつながっているのに対し、GCは3つの水素結合でつながっており、こちらの方がより頑丈。GC率が高いと結合した後になかなか離れない。よって増幅しにくくなる。GC率が高いと高いアニーリング温度が必要となる。しかしGC率が低いとDNAが不安定になってしまう。
  • 目的の配列(PCRで増やしたい配列)から50bbp程度は余裕をもって設計する。
  • 結合できる箇所が1つしかないことを確認する。

 

今回は短いですが、以上です。