こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

CD抗原

勉強したことのメモ。

主要な表面抗原まとめ。CD分類に関して。

 

CD1-10 だいたいT細胞表面に発現

CD11-19 だいたい単球、顆粒球、マクロファージなどに発現

     ただしCD19はB細胞に発現→CAR-Tの標的として有名

CD20-  B細胞を中心に単球・マクロファージなどに発現

     特にCD20はリツキシマブの標的抗原として有名

CD34    ヒトでは造血幹細胞マーカーとして有名

                  しかしマウスの造血幹細胞集団はCD34(-)

CD40-        主に血小板、巨核球に発現

~CD43以降の表面抗原は非特異的なものが多い

CD80   成熟樹状細胞、マクロファージで発現

CD86   活性化樹状細胞、マクロファージで発現

CD127    IL-7Rα鎖

CD133   造血幹細胞マーカー

CD150   SLAM リンパ球系に主に発現

      T・B細胞の活性化に関与 胸腺細胞や樹状細胞に発現

                   ※SLAM: Signaling lymphocyte activation molecule

CD201   EPCR プロテインCレセプター 血管内皮細胞で主に発現

 

Lineage maker

既知の成熟免疫系細胞で発現している抗原の総称.CD3(T細胞),CD19(B細胞),NK1.1(NK細胞),CD11c(樹状細胞),CD11b(単球),FcεRI(マスト細胞),Gr-1(顆粒球)などが使われることが多く,未熟な細胞や未知の細胞では陰性になる.

出典:実験医学online