勉強したことのメモ。
Stem cell factor=SCFは造血幹細胞(HSC)培養に必須の因子の1つ。
- SCFは受容体c-kit(CD117)のリガンド。
- HSCの大部分はc-kit強陽性分画に存在する。
- SCFがc-kitを介してHSCの生存・維持に働く。
- 他のサイトカインとの相乗効果によってHSCの増殖を促進する。
- 胚発生時の造血では特に重要。肝臓や骨髄など造血が行わる部位ではすべてSCFを発現している。
(c-kitを持たないマウスは貧血で死亡してしまう) - SCFはHSCを幹細胞ニッチに誘導する役割もある。
- in vitro:HSCの生存率を高める。
in vivo:HSCの自己複製と維持に寄与する。 - HSCがニッチにとどまるようにする役割もある。
- SCFは細胞の走化性にも関与していると言われている。
参考:
Wikipedia 「幹細胞因子」
「c-kit 発現強度の違いから見えるマウス造血幹細胞の多様性」Cytometry Research 24(1):19 ~ 23,2014