新型コロナウイルスワクチン接種後十分に抗体ができるのは2回目接種以降14日後とされている。しかしこの後に感染する例があり、ブレイクスルー感染と言われている。
ブレイクスルー感染に関する記事を1つ紹介。
ファイザー社と契約しワクチンデータ提供と引き換えに大量のワクチンを早期に手に入れることができたイスラエル。このおかげでワクチン接種率も全世界トップクラス。
そのイスラエルでの報告。
- イスラエルで最も大きい医療センターに勤める医療従事者らの中で、軽症を含む何らかの症状を呈した者あるいは感染暴露があった者を調査。
- RT-PCRなどを用いて感染を調査し、case control研究を実施した。
- 1497人のうち39人でSARS-CoV-2 ブレイクスルー感染が確認された。(2.6%)
- 感染者の中和抗体は非感染者の中和抗体より優位に低かった。
- 大部分は軽症または無症状。
- 感染者の74%は,感染中のある時点で高いウイルス量を示したが、これらの患者のうち、同時に行った Ag-RDT で陽性を示したのは 17 例(59%)のみであった。
- 19%以上の患者に6週間以上持続する症状が見られた。
【感想】
ワクチン接種後に感染した人が2.6%というのは個人的にはかなり優秀な気がします。
6週間以上など長く症状が続いた患者もある程度いるようですが、それも軽症から無症状のようなので、著しくQOLが害されるような症状を呈した方はおそらくいなかったのではないでしょうか?