こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

【Western Blottingの注意点&Tips】第2回「電気泳動」

先日Western Blottingのプロトコールに関する記事を書きました。

 

teicoplanin.hatenablog.com

 

プロトコールの工程1つ1つに関して解説や注意点などを述べていきたいと思います。

 

第2回「電気泳動

電気泳動には、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)、等電点電気泳動、二次元電気泳動があり、Western BlottingにはSDS-PAGEがよく用いられる。筆者もSDS-PAGEを使用している。

 

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これが使用しているGelだが、使用の前には、Milli Qなどで十分に洗浄するように先輩から注意を受けた。ポリアクリルアミドがWell内などに残っていると、重合してしまうとのこと。

 

使うGelの濃度の決め方は、

低分子量→高濃度

高分子量→低濃度

のGelがよいとのことでしたが、あまり私は多くのサンプルでやったことがなく、いつも4-20%のGelでなんとなくうまくいっているような感じです。

 

あとは上記ページでも書いた通り、気泡をできるだけなくすのがポイントです。

 

泳動を開始するとマイナス極からプラス極へとWellにアプライされたサンプルが進む。

 

以下のサイトによると、70V 1.5-2hの泳動が一般的ととのことでした。

 

私がいつもやっている

80V 5min → 200V 40min

という方法だと上記より早く終わりますが、下から抜けてしまわないよう(一番下まで行ってしまわないよう)にする必要があります。

(泳動時間が長い場合でも同様ではありますが)

 

今回は短いですが、以上です。

 

参考文献・サイト:

https://www.takara-bio.co.jp/goods/catalog/pdf/western2.pdf

www.youtube.com