今回も実験プロトコールです。
この目的は、自分の頭の整理・知識の確認の他に、いわゆる「おばあちゃんの知恵袋」的な、文献や教科書に載っていないけど知ってるとちょっと役立つようなことを記録しておくことです。
正確性には注意を払っておりますが、利用の際はご注意ください。
アガロースゲルからのDNA抽出・回収
※以下のキットを使用。
- 目的のバンド部分をカッターなどで切り出す(できるだけ余白がないように!)
- (ゲルの大きさにもよるが)ゲルを細かく刻み、1.5mlエッペンドルフチューブへ。
- ゲルが入ったチューブの中にMembrane Binding Solutionを入れ、ボルテックス。
※アガロース10㎎につき10μl程度→重さを測ることもあるが、筆者は600μlほど入れることが多い。 - 温熱器を65℃に温め、そこにチューブをセットし溶けるまで待つ。ゲルの量にもよるが10分程度のことが多い。(2-3分おきにボルテックスすると溶けやすくなる)
- サンプルの数だけSV culumとCollection tubeを用意しセットする。
- カラムの上から、溶けたゲルを入れ、16000 xg 1min
- Collection tube内の液体を捨てる(この時、DNAはCulum部分トラップされている)。
- Washi:Membrane wash solution 700μlを加え、16000 xg 1min
→Collection tube内の液体を捨てる。
同様の操作を500μlでもう一度。ただし遠心時間は5min
(Membrane wash solution 500μlを加え、16000 xg 5min
→Collection tube内の液体を捨てる。) - 空遠心:↑でCollection tube内の液体を捨てたらその状態でさらに16000 xg 1min
- Culumのみ取り外して新しい1.5mlエッペンドルフチューブへセットし、蒸留水(or Nuclease free water)20-50μをCulumの上からl入れ、16000 xg 1min
- 蒸留水に溶けた状態のDNAが完成。
昔はもっと面倒だったようですが、キットを使用すれば比較的簡単な気がします。今回は以上です。