こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

Sleeping Beautyトランスポゾン【備忘録】

先日読んでいた論文にSleeping Beautyトランスポゾンなるものが出てきました。

 

トランスポゾンについていくつか勉強したこと主に自分用のメモとして残します。

 

・トランスポゾンとは…移動するDNA(ゲノム上を移動できる)。

・トランスポゾンが移動してしまうことで起きる疾患として血友病筋ジストロフィーなどがある。

・ヒトにも動物にもトランスポゾンは多くあるが、進化の過程の中でその多くは活性を失ってしまい移動しない。

・トランスポゾンの1つにSleeping Beautyトランスポゾンがある。

・通常は活性を失っており、休眠状態にあり移動することはない(魚のゲノムから発見された)。

・その塩基配列を改変し転移能を呼び覚ますことに成功したのがSleeping Beautyトランスポゾン。

・変異原として働くトランスポゾン配列と転移反応を触媒する酵素トランスポゼースの2要素から成り立っている。

・これによりゲノムの特定領域に目的遺伝子を導入することができる。

・トランスポゼースは、"特定の細胞あるいは特定の発生段階で選択的に発現するように設計できる"とあり(出典:以下のNature記事)、このため特定時期にのみ転移を起こさせることができる。

 

≪参考ULR≫

トランスポゾンとは何ぞや - researchmap

Nature ハイライト:眠り姫が生み出す変異体 | Nature | Nature Research

大阪大学 | 大学院 医学研究科 環境・生体機能学

https://www.nedo.go.jp/content/100106388.pdf