先日読んでいた論文にSleeping Beautyトランスポゾンなるものが出てきました。
トランスポゾンについていくつか勉強したこと主に自分用のメモとして残します。
・トランスポゾンとは…移動するDNA(ゲノム上を移動できる)。
・トランスポゾンが移動してしまうことで起きる疾患として血友病や筋ジストロフィーなどがある。
・ヒトにも動物にもトランスポゾンは多くあるが、進化の過程の中でその多くは活性を失ってしまい移動しない。
・トランスポゾンの1つにSleeping Beautyトランスポゾンがある。
・通常は活性を失っており、休眠状態にあり移動することはない(魚のゲノムから発見された)。
・その塩基配列を改変し転移能を呼び覚ますことに成功したのがSleeping Beautyトランスポゾン。
・変異原として働くトランスポゾン配列と転移反応を触媒する酵素トランスポゼースの2要素から成り立っている。
・これによりゲノムの特定領域に目的遺伝子を導入することができる。
・トランスポゼースは、"特定の細胞あるいは特定の発生段階で選択的に発現するように設計できる"とあり(出典:以下のNature記事)、このため特定時期にのみ転移を起こさせることができる。
≪参考ULR≫