調べたことのメモ。
ウイルス作製に使うフォルスコリンのことが気になったので調べてみた。
フォルスコリン(英: Forskolin)は、インド原産の植物であるコレウス・フォルスコリにより産生されるラブダンジテルペンである。ホルスコリンあるいはコレオノール(Coleonol)とも呼ばれる[2]。ホルスコリンは、一般に細胞生理学の研究や実験でサイクリックAMP(cAMP)の濃度を上げるためによく利用されている。
コレウス・フォルスコリ↓
ちなみにDHCでも「フォースコリー」というサプリメントが発売されており、商品紹介ページには「健康的にダイエットをしたい方、スリムな体をキープしたい方をサポートします。」とある。
もともと降圧剤などの高血圧等の症状において用いられてきたものであるが、2005年に本種に含まれるフォルスコリンについて、肥満の男性での顕著な体の引き締まり、骨量およびテストステロンの増加が認められたとする研究が発表され[2]、DHCなどからフォルスコリ抽出物を含有するダイエット食品も販売されるようになった。
ウイルス作製に用いる意味は、
cAMP濃度増加
→PKA(プロテインキナーゼA)活性化
→CMVプロモーター転写活性増加
→目的遺伝子の発現が亢促進
というしくみを生かしウイルスタイターを上げるのに役立っている。
※多くの哺乳類では細胞質中のcAMP濃度が上がることによって多くの遺伝子の発現が亢進する。そのような遺伝子はすべてcAMP応答要素(cAMP-response element, CRE)とよばれるDNA塩基配列を上流に持つが、CMVプロモーター領域にcAMP 応答配列結合タンパク質配列が存在する。