こりんの基礎医学研究日記

都内の医大を2014年に卒業。現在は大学院で基礎研究中。日々の研究の中で疑問に思ったことや勉強したことなどを主に自分のための備忘録として書いていきいます。ときどき臨床の話や趣味の話も。必ずしも学術論文等が元となっていない内容もありますので、情報の二次利用の際はご注意ください。

【学会レポート】Diagnostic Error in Medicine 2019 その1

学会のため、アメリカのワシントンD.C.に来ています。

 

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テレビのニュースで見ていたホワイトハウスがホテルの目の前に見えています。

 

今回は、今年で3回目の参加になるDiagnostic Error in Medicineとう学会のレポートをしていきたいと思います。

 

日曜日の夕方ごろに日本を発ち、同日(現地時間)の15:00ごろ、ワシントンダレス空港に降り立ちました。

 

Legal Sea Barというシーフード店で食事をし、おいしかったです。

 

www.legalseafoods.com

 

さて、このDiagnostic Error in Medicineは、「診断エラー学」というものの学会で、まだできて10年程度の新しい学会です。

 

「診断エラー学」というのは、診断の過程において、何らかのミスや、遅れが生じた場合に、日本においては「お前が未熟だからこうなったんだ!!」となりがちですが、そうではなく、ミスや遅れが生じた理由を認知行動科学的に分析し、そのミスを減らそうというのが目的です。

 

米国医師国家試験USMLEでは、この「バイアス」に関してが必須学習項目となっており、実際に頻繁に試験のも出題されていますが、日本においては学生段階からの教育は(少なくともそこまでのレベルでは)行われておらず、いわゆる日本特有の「恥」を隠す分化もあいまって欧米と比較し、その浸透に後れを取っていますが、それでも少しずつ広がってきているように思えます。

 

今回は、学会のレポートするとともに、診断エラー学についても紹介していきたいと思います。